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合格きっぷ

2020-07-27
先日、長男の就職試験があるということで、お守り代わりに合格きっぷを買いに行きました。
御存知の方もおられるかもしれませんが、受験や、就職試験のような時に、久万高原町において運行している、合格きっぷを買いに行き、合格地蔵さんに拝礼しに行くといった願掛けです。
 
元々は、久万高原町に「郷角(ごうかく)」「大成(おおなる)」といった駅名が実際にあるのですが、それを「合格(ごうかく)」・「大成(たいせい)」といった縁起の良い言葉として、きっぷにした事が始まりのようです。そして、そのきっぷを持って「ごうかく駅」の前にある合格地蔵さんにお参りをする。
まさに、神頼みツアーです(^―^* )
 
「合格」経由の「大成」行き。
 
もし「合格」の知らせを受け取る事ができたならば、それは努力が実った、大変喜ばしい結果です。
しかし「合格」しても、これから社会に出て自分の力で生きていく事においては、スタートに過ぎない。
人生を「大成」して終わることが終着駅であるというお守りでしょう。
 
ただ、人が「大成」するという事を計るのに、基準があるのでしょうか?
「大成」といえば、周りに認めてもらうというのは一つかもしれませんが、それは同時に、周りの方それぞれの主観による、他人と比べられた相対的なものになってしまうような気もいたします。
 
では、何を成し遂げれば「大成」なのか・・・?
私はこう思います。
人生の「大成」は、自分自身が合格を得た事柄に、周りに助けられながら精一杯取り組み、人生の終盤、合格した事柄に終わりを告げるとき、自分が自分の人生に、胸を張って合格を付けてあげることが出来れば、きっと終着駅の「大成」にたどり着けた人生なのだろうと、私は思います。
 
自分の事は、自分が一番良く知っています。
その自分に認めてもらえる生き方は、何より難しい事です。
 
自身の子供たちにも、周りに認めてもらえる社会人となってもらいたいのは勿論ですが、
長い人生には、前に進める時だけではないと思います。立ち止まってしまう事、回り道をする事、また場合によっては、その場から逃げ出してしまう事もあるかもしれません。しかし、それは決して悪い事ではなく、必要な事でもあるように思います。そんな長い人生の中で、大笑いや大泣きをし、たくさんの成功や失敗を繰り返した上で、最後は、自分の生き方に納得できる一生であってほしいものです。
 
親として偉そうなことを書きましたが、私自身、終着駅の「大成」は、まったく見えて来ていません
(´;ω;`)ウゥゥ
遥か先なのか?迷子になったのか?
私も道に迷わぬように歩き続け、見つけてみたいと思います。
 
それにしても、就職試験に臨む子供の後姿を見送るようになるとは、私自身「いつのまにか歳をとった」と、過ぎる月日の速さを感じてしまいます。
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