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時間
2020-10-05
大好きな秋がやってきました。
夏のギラギラした太陽から一変、優しく、そして少し寂しくも感じる秋の太陽は、何となく気持ちを穏やかにしてくれます。
この時期、夕焼けを見ながらボ~とする休日の散歩が大好きなのですが、この日は少し立ち止まり、同じ場所から空を眺めていました。
上を向いている少しの時間にも、雲は絶え間なく流れて行き、空の色もあっという間に変化してゆく様を見ていると、この瞬間も刻一刻と一生の時間は消費されているのだと感じます。
はや一年も終わろうとするこの季節。
いつも話題になるのが、「年々、一年過ぎるのが早いね」とか・・・
そんな会話をしていると考えます。
そもそも時間とはいったい何なのか?
私たちが日々あたり前に感じる時間という概念。
実は、時間の正体を解き明かす事は非常に難しいようです。そして時間とは、様々な分野で様々な考え方があるようで、一概にはいいきれないようです。
当然、私には全く分からない分野ですが、それでも興味深く深堀してみると、自身の体感として、「なるほど!?」 と思える理論や法則があります。
1つはニュートンの「絶対空間・絶対時間」。時間は、空間という入れ物の中では均一に一定の速さで流れるというものですが、
なぁ~んとなく「そうでしょうなぁ~」(・・? …といった感じです。
もう一つは、アインシュタインの特殊相対性理論で、時間と空間を結び付けた時空という概念の中では、物質との相対的な関係により、人により時間の流れ方が違うというものですが、
これまた、なぁ~んとなく「なるほどなぁ~」(・・? …といった感じです。
最後に、上記物理学の観点とは違いますが、ジャネーの法則というものがあります。
未熟な経験を積んでいない若年者時分における昔の一年と、年を重ね経験を積んだ、今の時分自身が感じる一年は、同じ時間と思えない事があると思います。
この心理的現象を、時間を人の心理(感じるまま)におき、「生涯のある時期における時間の心理的な長さは、年齢の逆数に比例する」とフランスの哲学者、ポール・ジャネが発案したものです。
1歳の子供は1年の時間を1/1として感じますが、50歳の大人は1年の時間を1/50として感じるという事です。
何歳から一年の記憶があるかという事と、何歳をゴールに設定するかにもよりますが、ジャネーの法則による計算式によると、概ね20歳の時には、人生の体感時計の針は70%を超え、残りの時間(体感時計)は30%残されていないそうです。
ただ、この残された時間(体感)は、生まれて何もできない赤ん坊が、大人になるまでに、生きていくうえでの基本的な経験と学習が終わってしまい、次の大きな学びと挑戦のステージが見当たらない事にも心理的要因があると思います。
生きていくうえでの知識を携えた大人が、ただ延々と日々を過ごしていくのではなく、
いつも新たな問題意識を持ち、経験したことのないステージで一つひとつ問題を解決してゆき、自分自身の人生に、そして一緒に頑張っている人たちとワクワクするようなものが描ければ、ジャネーの法則どおりにはならない気もいたします。
時間というものについて、物理学、心理学から3つ述べさせていただきましたが、
時間というものを考える時、私的には、ジャネーの法則がしっくりきます。
ジャネーの法則は心理的な側面が強い為、物理学で時間の正体を解き明かそうとしている方には受け入れられないかもしれませんが、時間というものを考えた時、時間そのものにスピードというものがあるとすれば、自身が歩んできた、そして歩もうとする道によりスピードが変化する、人の主観が大きく作用されるもののように、私は思います。
ただ・・・刻一刻と変わる空を、ボ~と眺めていたら思います。
どんなに「時間」を、たくさんの人が色々と考えても、一番忘れてはならない
普遍的な事が一つだけある事に・・・
「人と人」とが関われる「時間」は、「限りがある」という事です。