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おかげさまで

2020-11-24
「おかげさまで」・・・この言葉は、他人の親切や助けに対して、感謝の意を持つ言葉です。
 
元々は「お陰様で」と使われていたようで、「お陰」を目に見えぬ神仏にたとえ、そこに「様」
をつけ、神や仏に敬意を示し、「神や仏の目に見えぬ助け」といった事が語源のようで、
仏教的な意味合いを持つそうです。
それが昨今、目に見えぬ神仏からの助けではなく、目に見える他人からの親切や助けに感謝する意味合いをもつ「おかげさまで」が広く使われるようになったようです。
 
さて、話は変わりますが、最近季節の変わり目のせいか一日の寒暖差も大きく、
皆さんも体調を崩しがちではないでしょうか?
当社の社員たちも、自己管理をいくらしていても体調の変化だけは調整することが難しく、
体調不良で休みをとる機会が増えがちな季節です。
そんな中、少し長い休みをとる事になり、数日ぶりに出社した社員が、こんな言葉を使う時があります。
「すみません。長い間休みをもらって」と・・・
私からすると、人間だから、長い1年の間には、風邪もひけば、体調を崩すこともある。
何かに挫折する時もあれば、落ち込む時もある。
時には、その日でなければならない趣味や遊びの時間もあって当たり前。
 
そんな時に休んで、何に「すみません」なのだろうか?
そんな時があるからこそ、生活が困らぬように「会社」という仲間の集団に属しているのではないのだろうかと・・・
 
最近よく使われる言葉に「自助・共助・公助」といった言葉があります。
私の勝手な解釈ですが、会社という集団は「共助」が基本にあるように思います。
 
個人の負う義務を果たせば、個人が持つ権利の中で、誰かが休めば会社の仲間が補ってくれ、休んだ社員の生活を助ける。また時には、その逆もある。
 
共に助け合うシステムが自然に出来上がっているのが、
「会社」であり「社会」のような気がいたします。
 
そんなことを思うと、今日からまた日常が始まるのであれば、
「すみません」という言葉よりも、冒頭で述べた「おかげさまで」といった言葉の方が
ピッタリのような気がしますし、なんだか元気が出てくるような気がいたします。
 
「個」がクローズアップされる現代、あらためて社会生活における「共」について考えてみるのも悪くはない気がします。
 
「おかげさまで」・・・日本独自の意味を持つこの言葉。
こんな言葉を、当たり前に使えたりもらったりできれば、
毎日元気になれるような気がするのは、私だけでしょうか? (^―^* )
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