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桜を照らす夜道の提灯
2021-03-26
この時期、私の住む住宅地では、斜面に力強く根を張り、元気な花を咲かす桜を
提灯でライトアップして、夜の散歩をする人たちを、癒し楽しませてくれています。
このライトアップは、平坦な場所ではなく、階段で続く長い斜面に施されているのですが、
高低差がある斜面の為、見上げても見下ろしてもその先は見えず、
まるで何かに続いているような、神秘的な階段に見えます。
私が思うに、このような幻想的なライトアップは、あまりお目にかかる機会が ないかもしれません。
ただ、そのライトアップにあるものといえば、「提灯・階段・桜・斜面・暗闇」といった
一つずつ(個)で考えてみると、特別何かを連想させるものでもない訳ですが、
そんな一つひとつ(個と個)が集まると、全く違ったものを連想させ、
もっと言えば、全く違ったものを生み出せてしまうものだと感じます。
そして私達家族は、この風景を毎年無料で見せて頂いています。
ただ、よくよく考えてみると、誰がこの癒しや楽しみを提供してくれているのかを、 私は知りません。
自治会の会計を見ても、そのような費用に充てる項目も見当たりません。
見知らぬ誰かが、見知らぬ誰かを楽します為につくり出された風景。
この夜道をつくり出してくれている人に、一度聞いてみたいです。
どういう気持ちで、この作業に取り組んでいるのかを・・・
人の一生… 人は、
周り(世の中)から享受(恩恵)されるものと、
周り(世の中)に提供できているもの。
いったい、「どちらがどうなっているのだろうか?」 と考えてしまいます。