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門出
2021-04-02
3月初旬、家族で写真館に行き、記念撮影をしました。
長男が県外に出て社会人としての生活を始めるにあたり、
最後に家族写真を収めておこうと思っての事です。
我が家は、長男・次男・長女と三人の子供に恵まれました。
長男は早産で、1722kgという低出生体重児で生まれ、
私達夫婦、初めての事でどうなるのかと心配していましたが、
そんな昔の事が、ついこの間のように思えます。
心配尽くめの小さかった長男。
今では、家族の中で一番大きな態度をとるようになりました(-ω-;)
次男と長女、二人も同じです。 態度だけでなく、身体も大きくなりました(^―^* )
今では、妻より小さい子供はもういません。
いずれ、親として教えるべき事もなくなるでしょう。
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写真撮影を終えた、あの日の帰り、
神社へお守りを授かりに行きました。
長女には、来年受験があるということで、志望校に受かるよう、合格祈願。
次男には、将来やりたい事の為、その為に今学ぶべき学業に打ち込み、 将来の礎となるよう、学業成就。
長男には・・・無病息災。
子供たちには、大人として社会に出る事の意味について、 口うるさい事も言ってきました。
(めんどうくさいなぁ~と思われているでしょうが…)
ただ最後に、長男が家を出て社会人になるにあたり、
親として何のお守りを渡し、門出の言葉にするかと考えた時、
めんどうくさい言葉は浮かんできませんでした。
浮かんできたのは、「とにかく元気でやれよ」…この言葉だけです。
心残りもあります。
長男には、私自身若い時分の子供だったもので、
自分自身が未熟な事もあり、彼の成長に一番大切な時、
たいした事も教えられず、また仕事の事が精一杯で、
かまってやる事も少なく取り戻せない後悔がたくさんあります。
それでも、1722kgの小さな赤ちゃんは、
頑張って大きくなってくれました。
やりたいことも、自分で見つけることが出来ました。
もう親としてできることは、息子の新たな門出を祝うだけです。
ただ…
彼を見送る最終日、「元気で頑張れ」と家族で手を振り送り出すとき、
その場で、ぽつんと片隅に置かれた「俳句ポスト」を偶然見つけます。
それを見た時、何故かすっと言葉が浮かんできました。
春振る手
送り出す手か
もどす手か
今、子育て奮闘中の親御さん。
子育てが終わる喜びと、子育てが終わる寂しさ。
天秤にかけると、どちらに針が傾くと思いますか?
子供が大きくなるのは、「あっ」という間でした。