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だいたい(あたりをつける)を鍛える

2021-08-10
私達の仕事で、最初によく出てくる質問。
 
「だいたい、いくら位費用がかかりますか?」・・・
 
実はこの質問、瞬時に答えるのは非常に悩みます。
質問される方々は、建設業で長い期間携わって
いるのだから、すぐ分かるだろうと私共に
質問くださるのですが、建設工事というものは、
積み上げ式の積算方法のため、本来即答できる
ものではないからです。
 
しかしながら、正式な設計・見積もりを行う前に、
私共が答えた「だいたい」の費用感覚で、
それならば工事をしたいと思われるお客様や、
事業化して行きたいと決断される事業主様も多く、
少なからず意思決定における重要な回答である事も
感じ、適当な事や分かりませんといった回答を
しないように、自分なりの緊張感を持って、
極力お答えするように努めています。
 
 
そのような事もあり、私は「だいたい」を鍛えるようにしています。
 
私なりに何を鍛えているかというと、
「だいたい」というものを「あてずっぽう」ではなく
自分なりの根拠を立て「あたりをつける」力です。
 
例えば、冒頭に述べさせていただいた、「だいたいの費用」ならば過去同じような規模(感)で施工した現場の
最大・最小・ランダムに3つの金額を思い出し、
その金額が100万120万150万であれば、
3つの平均をとり、出てきた数字を123万とし、
先方さんとのお話の中で、随所にこだわりを取り入れたい方だろうなと感じれば、その数字に1.1を乗じて「だいたい」としてお答えする時もあれば、
とにかく目的のみ達成できる仕様を望まれている方だろうなと感じれば、0.9を乗じて「だいたい」とお答えさせていただく、といった感じです。
 
 
「だいたい」・・・
日常様々な場面で使われるこの言葉。
私達はこの言葉により、自身の判断の拠り所にしている部分が多々ある気がいたします。
 
「だいたい」は人により違いはありますが、「だいたい」の根拠を分かりやすく答えられるように、日々考え、鍛えておく事は大切なように思います。
 
 
 
              「だいたい」
       =
具体的な根拠となる数字(経験による実績)
       ×
自身の経験による直感(経験による推測)
 
単純に言えば、私は以上を「だいたい」の
根拠にしています。
また加えるならば、さらに難解な「だいたい」に挑む場合は、自分なりに説明できる根拠をたくさん付け加え、
その場に応じた自分なりの方程式を生み出しておくと、
取り組める「だいたい」の数も増え、さらに「精度」の高いものが出来上がるように思います。

 
「だいたい」を人から問われたときの答え方は人それぞれ。
 
ただし、自分なりの根拠の出し方を説明できると、
少なからず自分の「だいたい」に自信が持てると思います。
 
私自身「鍛え中」なので、偉そうなことは言えませんが、
「だいたい」を鍛えることは、様々な場面で有意義だと
思いながら、自分の数式に当てはめています。
 
 
是非みなさんも、自分なりの「だいたい」を
鍛えてみてはいかがでしょうか? 
 
 
ちなみに後日、「だいたい」と「ちょうど」の
答え合わせは必須です(^―^* )
株式会社本田建設工業
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