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夏休みの課題

2021-08-20
先日長女が 「あっ!やっておかないと」 と言い出しました。
「何を?」と私が聞くと、「読書感想文」という答えです。
どうやら、他の課題に気を取られ後回しにしていたようです。
 
夏休みの課題において、自由研究と読書感想文は、
題材を自身で決めなければならない面倒くささか、
どうなのか分かりませんが、ついつい後回しに
してしまいがちで、夏休みの終盤に、「さっ」と
済ませてしまうのは、多くの人が一度は経験して
しまいがちではないでしょうか(^―^* )
 
そんな一人である長女が、本屋さんで急いで選んだ本は
「 「のび太」という生きかた 」 でした。
私的には、読書感想文の「てっぱん」のような本を選ぶ
長女を見て、「もう少し他ないの?」と、思わず聞いて
しまいました。
 
また、私をこの著書を知ってはいましたが、読んだ事は
なかった為この著書のキャッチーなフレーズでもある、
「頑張らない・無理しない」
というフレーズも、社会に出て人が壁にぶつかった時は
一つの考え方として大切な言葉でもありますが、
長女のようにまだ多くの挑戦経験のない若者に対し
面と向かってかける言葉としては、私自身言葉の意義が
見つけられず
やはり「他を選べばいいのに・・」と思っていました。
 
その夜、長女は他の課題を後回しにし、黙々と本を
読み続け一夜漬けで、読書感想文を仕上げていました。

そして翌日、長女から「すごく良かったから読んでみて」と、私は本を手渡されます。
 
実際読んだことのない私としては、いったいどのような
内容なのかと思いながら興味津々で読み進めてみました。
 
すると私もびっくり。
著者の伝えたかった「のび太」は、不器用ながら、
ひたむきな努力・他者に対する優しさなど
「頑張らない・無理しない」のフレーズにある
のび太からは、かけ離れた考察で言及されています。
 
また、ドラえもんの道具も、夢をかなえるものでは
なく、夢をかなえる「お手伝い」をするものとして
捉えていました。
 
のび太の人生は、ドラえもんが現れたことにより、
劇的に変わり、しずかちゃんと結婚して幸せになる
のですが、幸せをつかめた根底にあるものは、
のび太自身の「ひたむきな努力」や「他者の幸せを
願う優しさ」。
そしてのび太が幸せになるお手伝いをしてくれた
ドラえもんの「存在」でした。
 
私自身読み終えると、この著書のフレーズにある
「頑張らない・無理しない」からは、まったく
違った見方となりました。
 
人は自分自身の考え方や行動力も大切ですが、「周りの存在」も大切です。
現にのび太は、同じ人格でも、ドラえもんに出会う前と
後では、全く違う人生を歩みました。
 
 
長女の感想文の中で印象的な一文があります。
 
私にもたくさんのドラえもんがいます
 
長女にとっては自分の夢を応援してくれる「存在」や、
一緒に何かを挑戦する仲間の「存在」のようでした。
 
 
ドラえもんが去る日、のび太は大泣きしてドラえもんの
「存在」の大きさを知るわけですが、
私たちにもそのような当たり前にいてくれる事が、
当たり前でなくなった時、初めて知る大きな「存在」が
あるのではないでしょうか。
 
 
長女がたまたま手に取った一冊の本。
ひょっとすれば、彼女の人生に何らかの変化を
もたらすかもしれません。
 
ただ・・・本人は「頑張らない・無理しない」極意を
学ぼうと思っていたのなら、選んだ本が間違っていたの
かもしれません(*´艸`)
 
 
ちなみに次は「「スネ夫」という生きかた」を
読みたいそうです。
色々な本があるなぁと、おどろきです。

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