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2021-10-01
2021年9月21日、中秋の名月。
 
日課の夜散歩。
その日見る月の光は力強く、
秋を知らせる風もいつも以上に気持ちよく感じられました。
 
ただ、散歩道にある街灯の光が、少しばかり月の光を遮ってしまいます。
そう思うと、江戸時代以前、行燈の光程度で過ごしていた時代に見る事の
できた中秋の名月は、さぞ美しい月の光を人々に届けていたのでしょうか。
   
そんな日本人が、月の光に頼らなくとも、明るい夜道を手に入れた始まりは、1872年(明治5年)の横浜の馬車道に灯されたガス灯から、
1882年(明治15年)東京銀座に灯された、現在にも続く電気を使用した街灯(アーク灯)でした。
初となる電気を使った街灯の点灯デモンストレーションは、
その明るさに驚き、卒倒する見物人もいたそうです。
 
完全に電力依存した現在において、たった139年前に
そのような出来事があったのかと思うと、人は僅か139年で、現在へと続く道筋を築けるものなのかと、驚きしかありません。
 
 
さらに今の時代ともなれば、人が生み出す光を、
衛星を使い遠く宇宙からの視点で望めるようにまでなりました。
 
 
夜の日本列島をグーグルアースで見てみると、
まさに明治15年に灯された東京の街灯が源となり、
東は東北新幹線の経路図のように、西は太平洋ベルトに沿ように力強く光が発せられています。
 
ただその反面、全く光の届いていない所も、
手に取るようにわかります。
 
 
人がつくり出す光の強さは、経済の強さを表すとも言われます。
 
月夜の光の時代では映し出されることのなかった問題が、
光をつくり出すことのできる現在では、くしくも
よく映し出されるようになっていると思います。
 
今昔の光。
 
どちらが美しいのかはそれぞれですが、明治15年に
灯された光を満遍なく行き渡らせる事ができれば、
中秋の名月に負けない、もっと美しい衛星写真(日本)を
撮れる日がくるのでは?と愛媛(地方)在住の私は感じます。
 
 
 
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