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協力業者さんとの出来事

2022-04-05
先日、当社が請け負っております松山市発注の受水槽
耐震補強工事の現場で、ちょっとしたアクシデントが
起こりました。
 
まず工事の内容を簡単にご説明しますと、既存の受水槽の耐震性
を増すために、地下に造られている受水槽内部をコンクリート
で補強するといったものです。
 
その工事の工程に、当社から依頼した型枠大工さんにより
コンクリートを流し込む型枠をつくっていただくのですが、その枠のなかに
圧送業者さんがコンクリートを流し込む時アクシデントは起こりました。
 
建設業の現場が身近でない方は少し分かりづらいと思うのですが、
圧送業者さんがコンクリートを流し込む最中に、「どん!」と音が
したかと思うと、型枠大工さんにつくっていただいた型枠が張り裂け
途中まで流し込んでいたコンクリートが「ざー」と
流れ出てしまいました(´;ω;`)
 
その日は私も現場で作業していましたので、目にした瞬間は
「うわー」と思いましたが、翌々考えるとけが人が出たわけでもなく
「おこってしまった事は仕方ないかぁ…」そう思っていました。
 
ただその時、型枠を担当していた型枠大工さんは違って
いました。
 
その型枠大工さんと私は創業当時からのお付き合いで、
仕事も責任感も抜群の職人さんです。
そんな職人さんですから、自分が手掛けた枠が張り裂け
コンクリートが流れ出たことに一番動揺しておりました。
そして流れ出たコンクリートを目の当たりにして、圧送業者
さんに開口一番「吸い出してー!」と大きな声を上げます。
 
すると圧送業者さんは
「あー・・・吸えません」と答えます。
 
・・・そうなんです!!
 
「圧送」字のごとく、送る事はできても吸う事はできないのです。
私はこの瞬間、型枠大工さんの焦りと責任感を同時に感じることが
でき、少し笑いが出たのを覚えています(^―^* )
 
 
とはいえそんな状況下、まず流れ出たコンクリートを、
2.5m下の地下から地上に上げなければいけません。
 
「さぁ!これから大変だ」と思った矢先、
 
本来であれば、圧送業者さんは圧送が終われば業務終了なのですが
その事態を見て、自らが地下に入りコンクリートをバケツに集め
上にあげるお手伝いをしてくれたのです。
また、他現場の型枠大工さんも応援に駆け付けてくれたお陰で、
一時は「さぁこれから大変だ」と思っていた事態も、
僅か3時間程できれいな状態に戻すことが出来ました。
 
 
流れ出たコンクリートの量、約4t。
ひたすら皆でバケツリレーでした。
 
 
本来であれば今回の事態は間違いなく失敗談なのですが、
私にとっては何故か成功談のように感じる事ができました。
 
建設業は、1社完結で仕事を終わらせることはできません。
良き業者さんに恵まれなければ良い仕事もできません。
心強く素敵な業者さん達と一緒に仕事が出来る事に、
感謝した出来事でした。
 
 
株式会社本田建設工業
〒799-2652
愛媛県松山市福角町786番地
TEL.089-994-8891
FAX.089-994-8892
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