株式会社本田建設工業公式サイト

先日1台のダンプカーが役目を終えるように

廃車となりました。

その車は、当社が初めて購入したダンプカーで、

今でも納車された時の喜びと興奮は鮮明に覚えています。

 

その1台のダンプカーをどうしても購入したかった

当時の当社には、対外的な信用もなく資金を全額用意できず

にいたのですが、決して裕福ではなかった私の父が

「頭金を貸してやる」と言い、援助をうけた1台です。

 

それからほどなくして、父は他界したため

結局返せずじまいに廃車をむかえました。

 

 

納車から22年・・・

本当に長い間頑張ってくれた1台の車でした。

そして何かしら思い入れのある1台でした。

今までたくさんの現場で土砂を運び、

たくさんの社員さん達を乗せたシート。

 

大きな事故もなく、正面から見るフロントライトは

私達を長い間見守ってくれているようでした。

 

人も物もいつかはその役目を終え、別れが来ます。

いつ来るか分からないその日の為に、

日々、後悔しないように何事にも接しておきたいと

思います。

 

「おつかれさまでした」

「ありがとう」

 

この言葉は良い言葉のはずですが、

二つ合わさると、何だか寂しい言葉に思えてきます。