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金融リテラシー
2022-12-02
私、非常に興味深い事があります。
それは・・・「お金」
当然「お金」そのものへの興味は誰にでもあると
思うのですが、私の興味は「お金」そのものに加え
「お金」の仕組みに深く興味が湧いております。
2022年6月末時点での日本の個人金融資産は、
2022年9月20日、日本銀行調査統計局の公表による
資金循環統計によると、その額2007兆円。
そのうち1102兆円もの資産が現金・預金によるものです。
ちなみに2022年度見込みの国債発行残高(国の借金)は
1104兆円との事で、何とも言えないバランスに感じます。
現金至上主義の日本人の「お金」と
借金大国日本国の「お金」を個別の視点で見てみると、
インフレにより「お金」の価値が下がり
現金の目減りリスクがある「日本人」と、
インフレにより「お金」の価値が下がる事で、
今までの国債発行の債務が目減りする事により、
債務を実質削減できる「日本国」とでは、
同じ「日本」と冠がつくにも関わらず、
思惑が相反しているだろうと推測してしまいます。
形を変えた現代の錬金術とも徳政令とも思えるような
仕組みをつくりだせてしまう現代の「お金の仕組み」
最近では、その「お金」について学び金融リテラシー
を高めようとする動きが広がっています。
欧米先進国に比べ金融リテラシーが低いと言われる日本。
難しそうなこのワードですが、金融リテラシーを高めよう
といった事を簡単に言えばお金や経済を理解し(学び)
知識や判断力をもっと身に付けようという事です。
国も積極的に後押しをしようと、最低限身に付けるべき
金融リテラシーの4分野・15項目を挙げて力を入れています。
その中でも特に力を入れているのが、個人資産形成の
為に行う投資分野。
運用益が非課税になるNISAなどを全面的に打ち出し
1102兆円の現金資産が市場に流入しやすい環境を整えて
います。
ただ、他にも大切な4分野・15項目があるにも関わらず、
投資の分野にだけスポットがあたり、あたかも
「金融投資をやらない人」=「金融リテラシーが低い」
といった風潮です。
たしかに経済成長至上主義である資本主義経済の中に
自身の「お金」を投じ、経済の成長に相乗りし
長期運用するメリットや複利の効果を考えると、
投資は魅力的かつ現実的な資産形成です。
但しこの分野、金融工学といった高度な学問も発展し、
それらの理論を役立てながら投資をする人、また大きな
資金を持ち一般の人たちと違った感覚で投資が出来る人、
経済に精通し経済の見通しがきく人、
そして投資でビギナーズラックを起こした人、
失敗した人など他にも様々な人たちが存在すると
思いますが、自身の立ち位置をしっかりと持つことが
必要に思います。
1102兆円の個人現預金資産。
これは、1億円の資産を持つ人 10万円の資産を持つ人
の合計に過ぎません。
この二人の日本人平均資産は5005万円になりますが、
この数字は何かの役にたつのでしょうか?
投資を行う事は、リスクとリターンを理解することが
身に付けるべき金融リテラシーと記されています。
ただリターンとロスの尺度は個人により違います。
リターンを得た時の豊かさと、ロスが出た時の貧しさ
を天秤にかけた時、自身の資産における、人生へ影響を
与える度合いの量りを持つことが大切に思います。
そして昨今は、投資と言えば金融「商品」といった言葉
を使いますが、本来投資と言えば、投資先の会社があり
その先に会社を支える社員に投資をしているといった
本質も忘れてはならない気がいたします。
簡単なようで、決して簡単ではない投資。
ただ難しい事は理解できなくとも、分かったうえで
投資という資産形成の行動を起こすことは、
リスク分散、経済を学ぶ、そして日本人の行動に移さず
にもつ苦手意識を払拭するには良い機会のように
思います。
現金資産が多く、投資意欲が少ないと
金融リテラシーが低いと言われている昨今。
しかし最低限身に付けるべき金融リテラシーの
4分野15項目を普通に読み通して行くと、
投資をしないという選択が金融リテラシーの
高さに通ずるとも読み取れます。
「お金の仕組み」を深く考えると、変幻自在な生き物の
ように思える「お金」
どう変わって行くか分からない生き物を、
どう見立てるのかは簡単ではありませんし、
個人の見方次第。
リテラシーの高さ低さといった、個人の能力の優劣に
置き換えるようなイメージをつくり、何か特定なものが
正解かのように導いていく風潮には疑問が残る部分も
あります。
世の中「お金」に長けた人は存在します。
ただそれは、100m10秒で走れる人のまねは誰にでも
できないようなものです。
頑張れば13秒なら、15秒なら、20秒なら走れる、
といった具合に自分が出来る精一杯の範囲で身に付け
取り組んで行ければ最善のような気がいたします。
とはいえ、このような私の考え方自体、
金融リテラシーが低いと言われるのは、
重々承知しておりますのでご容赦ください
(´;ω;`)