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自治体と災害

2023-07-07
平成30年7月の西日本豪雨災害から5年。
 
 
令和5年6月30日から松山市内で降り続いた大雨。
 
日本列島を縦断するような梅雨前線により
他県でも甚大な被害が報告される中、
愛媛県松山市でも、山間部を中心に大きな被害が
報道されたと思います。
 
それ以外にも、大小様々なところで生活に
支障をきたす被害が出たようで、このような場合、
地域から管轄の自治体へ連絡が入り、
私どものような工事業者が、自治体から依頼
を受け対応にあたるのですが、当社にも緊急に
対応してほしいと、大雨の翌日7月1日より
作業に追われました。
 
当社が担当した場所で、特に地域の方や自治体の
職員さんが危ぶんでおられたのが、池の堤が
半分抜け落ち、土砂が流出し底樋と言われる
池の水の排水施設が埋まってしまい、排水機能を
失っていた事でした。
 
池には満水になった場合、余水吐という排水施設
もあるのですが、これは満水状態になった場合の
排水口であり、池の水位を調節できるものでは
ありません。
 
当然、池の水止めとなる提の土砂が流れ落ちた
という事は、その部分の強度が落ちているという事
であり、その弱った部分に内側から水の力が加わり
続けると、最悪決壊の恐れがあります。
 
決壊してしまうと、その下手に住む人たちに、
甚大な被害を与えてしまいます。
 
普段であれば、底樋といわれる排水施設で水を抜き
池の水位を下げ安全を確保するのですが、今回底樋
に土砂が堆積し、排水できない事態。
 
 
事態の解消には緊急を要し、土砂の撤去が完了する
までの間、私もテレビでしか見たことのないような、
国土交通省の保有するポンプ車までもが登場し、
池の水位を下げる一大事でした。
その判断は功を奏し、ポンプ車により水位を
一時的に下げた後、現地に重機車両を搬入、
その後土砂を無事撤去することができ、
底樋といわれる排水施設の機能も回復させ、
事なきを終えることができました。
 

 
昨今の自然現象下では、私たちの知らないところで、
大小様々な自然災害が発生しています。
 
その中で、私たち業者携わる社員一同も要請があれば
できる限り頑張るのですが、それと同じように頑張って
地域の対応にあたっておられるのが地域のリーダー、
そして私たち業者を指揮してくれる
自治体の職員さんたちです。
 
地域のリーダーは、現場を確認し自治体への復旧依頼
を取り纏め、何がいつ起こったかなどの時系列を
忘れないように、備忘録として夜遅くまで書き記し、
自治体の職員さんたちは、このような災害時は対応に
追われ、休まず、眠らずの方々もおられるそうです。
 
 
 
私自身、普段は「のほほん」と、この街に住み
何もかも当たり前に感じてしまっているのですが、
こういった非常事態に接すると、自分たちの
住んでいる街が、いかような街かと考える
機会となります。
 
そのようなことを考えている中、
地域のリーダー、自治体の職員さんの対応や
行動力をそばで見させて頂き感じます。
 
 
この松山市という街は、良い街なんだなぁと。
 
 
株式会社本田建設工業
〒799-2652
愛媛県松山市福角町786番地
TEL.089-994-8891
FAX.089-994-8892
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