スタッフブログ
ブログ
秋の夜長にレイトショー
2023-10-03
秋の夜長を楽しむ今日この頃。
2023年、中秋の名月も見上げて終わり、
秋祭りを迎える10月は、残暑という言葉も
過ぎ去った言葉になりつつあります。
随分過ごしやすくなった夜長の秋は、
家でゆっくりしたいと思う反面、
気持ちよい気候につられ、ついつい外出したい
と思う日も多いもので、わたくし以前から
見てみたいと思っておりました、映画「沈黙の艦隊」を
お得なレイトショーで見に行きました。
原作者は多数のヒット作を生み出している漫画家
「かわぐちかいじ」さんであり、私自身本作も含め
作者の漫画を大好きな一人です。
作者の作品の多くは、漫画を通じ私たち日本人に、
日本人のタブーな問題を問うような表現をされます。
その問いの答えは短絡的に導かれるような
ものではなく、三者三様の考えがすべて正解では
ないかというような、非常に難解なことを問われる
作風です。
それ故に、秋の夜長に自分なりの考えをじっくり
整理してみるに、ぴったりな作品というわけです。
本作は、被爆国である日本が原則として掲げている
「非核三原則」に対し、あえて核保有の意味を
作品の中で問いかけられます。
当然フィクションなので、突拍子もない方向に
作品は進み、現実離れしたような事もありますが
作者の主張は首尾一貫しており、分かりやすく
スリリングな映画となっております。
前回のブログに続き、自分の紹介したいものを
皆さんに紹介したような内容になってしまいましたが、
本を読んだり、映画を見たりするのは、
気分がのらなければ、案外後回しにしてしまう
時間だと思います。
ただ、少しでも時間ができるなら、他者の見識を
作品の中から得る事で、自身の知らぬことに新たな
知見を得る事のできる読書や映画鑑賞は、秋の夜長に
ピッタリの過ごし方です。
当然、フィクション、ノンフィクションをしっかりと
理解したうえで、自身の考えを整理することが大切
ですが、作品から得られるものは得、捨てるものは捨てる
といったスタンスで作品に関わると、随分豊かな知見が
広がるように思います。
新涼感じる今の時。
秋の夜長の友として、お得なレイトショーを
楽しみながら、あれこれ考えてみるのも、
乙なものではないでしょうか(^^)