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一票
2024-10-28
令和6年10月27日第50回衆議院議員総選挙当日。
わが家の3兄妹の中で、唯一実家暮らしである
18才を迎えた高校生の娘が、初となる国政選挙への
投票に向かいました。
投票会場では、一番初めに投票場へ訪れた人に
投票箱の中は何もはいっていない事の確認を、
投票立会人の方が投票箱を目の前で開ける事により、
訪れた人に目視確認してもらうようで、その事をどこかで
聞きつけた娘は、「私が一番に行って確認する」と言い出し、
7時の開場前に私共夫婦は早朝連れ出されました。
すると、同じ事を考えていた高校生の男の子が
お母さんと先に会場へ訪れていたのですが、
そのお母さんが自身の順番を娘に譲っていただいたこともあり、
二人の高校生の男女が初々しく投票箱の前に並び、
初となる投票前確認そして投票へと、政治への意思を示す
貴重な初体験を終えました。
娘からは初めての投票に際し、
「比例はどの政党、小選挙区は誰に」など、
親頼みの質問があったのですが、私としては親としての
考えではなく、娘にはこれからの時代を担う若者としての
考えをしっかりと持ってもらいたいと娘に伝え、
各政党の公約や、立候補されている人の考えをよく見聞きし
自分で決めるという選択に委ねました。
後日、選択の結果と理由を聞くと、未熟ながら
公約の善し悪しだけでなく、実現性やプロセスの矛盾など、
娘の話を聞いていると随分大人になったものだと、
成長を実感するところもあり、政治を考える事は、
大人への階段を上るに、よい機会となるものだと、
私自身感じるところがありました。
そのような中、娘が最後に語った言葉で
印象的な言葉があります。
「自分の一票で政治が変わるのが怖いんよ」
と話しました。
我々大人は、どちらかといえば、自分の一票では何も
変わらないという感覚の方が強いのではないでしょうか。
今の若い人たちは、政治に無関心といわれますが、
案外そうではないのかもしれません。
政治は過去に向き合い清算していくことも大事な
役割の一つですが、それ以上に豊かな未来を見つめ
現在をどう進んで行くかに重きを置く必要があります。
これからの未来は若い人たちが担ってゆきます。
その若い人たちの一票の積み重ねは、何かを変えるには
充分な力があることを無意識に感じているようでした。
有史以来、人間は身分制度の中に身を置き、
政治を変えたり自身の主張を認めてもらうためには
命を落とすような争いでしか解決できなかった時代を、
長い間歩んでまいりました。
しかしながら、先人の英知と不断の努力により
現代の選挙における民主主義を築き上げるに至ります。
我々の持つ大切な一票の権利を、若い人たちには
感じてもらい、老若男女すべての方たちの民意を
為政者の方たちに選挙を通じて届ける事により、
未来志向の政治を行ってもらいたいと思う、
第50回衆議院議員総選挙、当日でした。