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野村克也さん
2020-02-14
先日、野球人として多くの功績と、後進の育成、そして名立たる名プレイヤーを指導してきた野村克也さんが亡くなった事は、皆さんもご承知の事と思います。
私自身、野村さんの現役時代については、数字で読み取るくらいしか存じ上げていないのですが、指導者になられてからのご活躍は、今でも記憶に新しい限りです。
独特の言い回しで、物事の本質に切り込み、語り、指導する様子は、ご本人は野球が大好きなようでしたので、いつも野球に絡めた語り口でしたが、その言葉は野球の枠をも超えた言葉であり、私自身学ぶべきことが多い人物の一人でした。
そのたくさん残した言葉の中から、今回少しだけご紹介させていただきたいと思います。
(野村さん自身が、他から感銘を受け自身の教訓として使われていた言葉も含みます)
「自分らしさは、ときとしてわがままな自己満足にすぎない」
「まず考えよ!次に考え続けよ!」
「仕事に必要なのは、問題分析能力、人間関係能力、未来創造能力である」
「“怒る”は感情であって、“叱る”は愛情である」
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」
「“なぜ”にはじまり、“なぜ”に終わる」
「自分で使える時間を、なにに使うかを決めるのは自分だ」
「長所を伸ばすには、短所を鍛えろ」
「人間には善人と悪人がいるのではなく、弱い人しかいない」
・・・ほんの一部ですがご紹介させていただきました。
最後に、NHKの追悼番組で放送された、野村さんが指導者として、生前よくお話されていた言葉を記して終わりにしようと思います。
「財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上」
・・・感慨深い言葉です。
そしてこの言葉には続きがあります。
「されど、財なさずんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し」
野村さんの語った多くの言葉は、一つの事を成し遂げる為の多くの教訓だろうと思います。そして一つの事を成し遂げる為には、一つの考えだけでは成すことはできないという事でもあるように思います。
亡くなられたのは本当に残念です。しかし、今頃は奥様と再会されているのでしょうか。