本文へ移動

スタッフブログ

ブログ

流れ

2020-04-10
土手の桜が満開を迎えていますが、今年お花見をする人影はありません。
例年この時期、たくさんの人で賑わう土手沿いのお花見。
なぜ土手沿いに、たくさんの桜が植えられているのかを不思議に思う事ありませんか?
この起源は、徳川8代将軍吉宗が、土手沿いに桜を植樹し、その桜を見に来てくれる人達に、知らず知らずのうちに土手を踏み固めてもらい治水事業に役立てたと言われています。
人々が楽しめる場所をつくり、なおかつ、いつの間にかたくさんの人の流れにより土手の決壊を防ぐような治水事業が行われたという、まさに一石二鳥の策だったという訳です。
 
事業というのは、まさに人が集まる仕組みをつくる事が基本です。
また都市計画においても、人が集まる街づくり、もっと言えば人を集める街づくりなど、今まで色々な分野で、人が集まる仕組みを皆が一生懸命考えて構築してきました。
 
人の流れをつくるインフラ整備から始まり、その流れに乗り、各民間企業が色々な事業を始め、人の流れを絶やさぬように、またその人の流れで事業が継続できるような仕組みをつくり上げて、今日があるように思います。
 
しかし、その歴史を逆行するように、人の流れを止めなければならない今現在。
今まで英知を結集してつくってきたものを否定するような感覚になってしまいます。
 
そして今の状況の中でもう一つ思うのは、つくり上げるには大変な苦労のあった
「人の集まる流れ」を、止めてしまうといった事は、もはやつくり上げるよりも難しいという事を感じます。
 
つくることに汗をかき、継続することに知恵を出す。
時流と言われるその時折の社会の流れ。
あらがう事も難しく、またその時折の流れに対応できるように
変化し続けなければならない難しさも、同時に感じてしまいます。
 
 
株式会社本田建設工業
〒799-2652
愛媛県松山市福角町786番地
TEL.089-994-8891
FAX.089-994-8892
TOPへ戻る