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当社の社員が現場で亡くなり、２年が過ぎました。今年の３回忌までは、想いを書かせていただけたらと思い、今、机に向かっています。

あの日は、雨上がりで天気の良い、涼しい日だったのを記憶しています。

彼は私に、いつもちっちゃな「つ」をつけて話すのですが、その日の朝もいつものように「現場行くっすよ」といって、向かったと思います。

その時、夕方もう話ができなくなるとは、夢にも思いませんでした。

今でもああすればよかったのではないか？こうすればよかったのではないか？といつも考えます。

 

今も、彼と共に過ごした当時の社員は皆います。同じような悲しい思いを繰り返さないためにも、今でも皆で色々な事に取り組んでいます。

 

しかしその中の社員のひとりが、年齢も７１歳を迎え今年現役を引退し、当社を退職することになります。

今まで一緒に頑張ってくれたひとり一人の社員。送別会は笑って送り出そうと思います。

 

ただ同じ頑張っていた社員であるのに、彼の事は笑って送り出せなかった自分の不甲斐なさを、今も思い感じます。

 

毎年彼に、「良い会社になっているかな？」と聞けるように、

そして「良い会社になっとるっすよ」と言ってもらえるように、

出来ることを精一杯これからも頑張っていこうと思います。

 

社員との別れは、笑って送り出せるように。