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「みきゃん」
2021-03-05
「みきゃんナンバープレート」
今後当社の車は、このナンバープレートに変えていく事になっています。
「みきゃん」は、愛媛県の柑橘を代表する「みかん」をイメージしたご当地キャラクターですが、一人の女性社員の提案もあり、毎日この可愛らしい「みきゃん」を見て、みんなで 「ほっこり」しながら業務に携わる事が出来ればと思い、変更する事にしました。
そんな矢先、ショッキングなニュースが流れました。
44年もの間、全国1位を誇っていた愛媛県の柑橘収穫量が、和歌山県に抜かれ2位になったというものです。
(「2位じゃダメなんでしょうか?」という言葉が、昔ありましたね~(^―^* ))
西日本豪雨の影響が大きいものと考えられますが、愛媛県民の私としては、 思わず「え~!」と口走ってしまいました。 ナンバープレートの「みきゃん」も、少し顔を引っ込めていくかもしれません(´;ω;`)
当社の所在地は、松山市内でもみかんの栽培が盛んな地区です。
そんな土地柄か、みかんの収穫が終わると、本当にありがたいことに、農家の方々から みかんをいただく機会や、その他にも、季節ごとの収穫物などもいただいたりして、農家の方々の温かさに触れる機会が多々あります。
その中で、よくお話くださる事が2つあります。 1つは、「今年は出来が良くないから、美味しくないかもしれないけど良かったら食べて」・・・ 私からすれば、これで美味しくなければ、何が「美味しい」というカテゴリーに入るのだ?というところですが、農家の方々の控えめなところをいつも感じます(^―^* )
そして2つ目は、「もう…わしの代で終わりやなぁ」というお話です。
柑橘王国の愛媛県でも、後継者問題は近々の課題なのだろうと感じます。
しかしこの問題は、柑橘だけにとどまらず、農業の後継者問題として考えると、ただ事ではないように思います。
各産業において基となる、第一次産業。
もっと深く言えば、生きていく為には、何をおいても絶対に必要な第一次産業。
さらにその中において農業は、人類が狩猟採集から農耕社会へ移行した事により訪れる、 その後の人類発展を大きく左右するものです。
同じ場所で安定的に食料が手に入る形をつくる事により、協力しあう人達との土地 (その後の国)という概念が生まれ、人類は狩猟採集時代にはなかった、一所に定住する 意識が芽生え、その中で組織的(リーダーが生まれ、ルールが生まれ、大人数で協力していくメリットが生まれ)に物事を進めていく、現在にいたるルーツです。
そのような、人類の根幹に関わる農業が、後継者問題で衰退していく事は、あってはならない事だと、いつも農家の方々の話を聞いていると感じます。
愛媛県柑橘類収穫量全国2位。
農家の方々にとっては天災による収穫量減は、辛く悔しい事だと思います。
ただ、先祖代々受け継いだ農地を、後継者不足により、自分の代で収穫できないようになるのは、もっと辛いのではないのかと感じます。
毎年いただく、農家の方々からの「美味しい」収穫物。
これからも、農家の方々との何気ない会話を楽しみながら、愛媛県という風情のある街で、一生懸命育てた「美味しい」ものを食す機会を、農家の方々からいただきたいなぁ・・・ と、ずうずうしく思います<(_ _)>
来年は、柑橘王国返り咲きの報告、楽しみにしています!