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すべてに驚きです
2022-10-03
今年も1年という月日の最終コーナーにさしかかりました。
西向きの帰路につく途中、目に入る真っ赤な夕日は
秋の訪れを感じます。
あっという間に過ぎ去る1年に感慨深いものがあります。
そんなあっという間の1年の積み重ねで、10年20年と
月日が流れるわけですが、先日そう遠くはない未来に訪れる
驚愕の将来推計の記事を目にしました。
愛媛県の人口が現在の133万人から、2060年には78万人にまで
減少するといった驚きの記事です。
2060年といえば、38年後。
今や人口減少問題は過疎地域だけでなく日本全体の問題に
なっている事は周知の事実です。
今話題となっている大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の鎌倉時代。
国土交通省の資料によると、当時日本の人口は757万人と
記されています。
その後、江戸幕府成立当時1227万人。
世は変わり明治維新の頃には3330万人。
資料が総務省に変わり、戦後は7200万人。
そして日本の人口のピークを迎える2004年では12784万人と、
日本の成長は右肩上がりの人口増加によって支えられてきた
といっても過言ではありません。
そして何よりの問題が、今の日本の形は明治より戦後を経て
からの急激な人口増加局面によって形づくられたものであり、
2004年以降日本史上類を見ない人口減少局面が訪れる事を
予測せず、否、目を背けて社会が進んできた事のように
思います。
2060年の時点で日本の人口減少率は、愛媛県の人口減少率と
比べると10%程緩やかですが、行きつく先は同じです。
私達が歴史を学ぶのは、過去の出来事から、何故何事にも
栄枯盛衰が訪れるのかを学び、今に生かす為です。
ただ、この未曽有の人口減少と高齢化率は日本史上経験の
ない出来事です。
何百年か後には、この人口減少によって私達の取った
行動と結果を、後世の人たちは歴史として学び活かしますが、
私達は歴史が教えてくれない初めての経験に、試行錯誤しながら
向かって行かなければなりません。
そう思うと、近い未来に訪れる大きな問題を前に
「1年はあっという間だなぁ・・・」
と悠長な事も言っていられない気がいたします。
GDP世界第3位を誇る日本。
米国や中国とは大きな差があり、また1人当たりのGDPも
伸び悩む日本は、もはや経済大国ではないと言われる方も
多数おられますが、とは言え、現実現時点で
経済も人口も大きな日本。
ただ、その現実は長くは続かず、確実に訪れる未来の現実。
私達は何を準備し、何を覚悟しなければならないのか?
そして今の子供たちが頑張ろうと思える社会をつくり
バトンタッチできるのか?
「あっという間の1年」を重ねると、そのような事を
考える年齢が訪れたことに、自分自身驚きです。