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昭和98年3月
2023-03-06
令和5年も、早や3月。
少しずつ寒さも和らぎ、春の陽気を感じます。
そんな3月卒業を迎える子供たちにとっては、
過ぎ去った過去を胸にしまい、迎える未来に
希望を抱く節目にもあたる暦です。
そんな3月。
ふと見た3月のカレンダーに、小さく昭和98年と
記されていました。
「昭和で数えると98年なのかぁ」とふと思った時、
昔、何気に購入した「松山市の昭和」という
写真アルバムを見返してみようと思いました。
そこに写るものは、戦前戦後の様子から、
貧しいながらも笑顔の子供たち、時を経て右肩上がりの
経済により発展する街並み、そして私自身も記憶に残る
豊かになった情緒ある昭和の風景です。
その昭和も平成に入り、大きな社会構造の変化を
もたらした情報革命により私達の生活様式は
一変したように思います。
300年という長い歴史のスパンで見る、
3つの大きな社会革命。
産業革命、農業革命、情報革命という大きな革命期に、
今を生きる私達は、偶然にも一つの時代に
生をうけた人間であることを考えさせられます。
きっとそのような時代は、今まで考えられなかった
豊かさをもたらしますが、その反面、それまで考えられ
なかった格差も生み出してしまいます。
昭和のアルバムを見て何か「ほっこり」するのは、
高度成長期の中、皆が一億総中流と感じる事の出来た
時代背景も一緒に写っているからなのかと感じます。
昭和の終わりは、過去を振り返り、良い事も悪い事も
経験しながら成長し、平成の世はもっと良くなる
と信じ臨んだ時代。
しかしながら革命期といわれる現在の大きな時代の
変革に少し出遅れてしまった私達日本人は、
現在に続く「失われた30年」と言われる
始まりがまっていました。
時代の節目だった「昭和」
人生の節目だった「3月」
過去を胸にしまい、未来に希望を抱いた良き瞬間。
そう思うと、「昭和の終わり」は「3月」と重なります。
よく耳にする「古き良き昭和の時代」
アルバムを見ていると、ふと昔通り過ぎた
節目節目の過去を思い出します。