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こども本の森で「ひょっこりはん」
2024-04-09
「まことに小さな国が、
開花期をむかえようとしている」
司馬遼太郎さんの小説「坂の上の雲」の書き出し。
激動の明治という時代を、何とも言えない
美しいフレーズで表現している一文。
その時代を垣間見ることのできる
坂の上の雲ミュージアム。
その坂の上の雲ミュージアムの施設内に、
来年オープン予定の「こども本の森」という施設が
出来上がるのを皆さんご存じでしょうか。
世界的な建築家の安藤忠雄さんが、
「未来を担う子供たちに本に親しんでもらいたい」
という思いで自治体に寄贈くださる施設です。
その施設の建築に、ご縁あって当社も携わる機会を
頂いたのですが、着工初日に南海放送さんが取材に
訪れ、当社の重機も「ひょっこり」と、取材の合間に
テレビ放送に映り込む機会をいただきました。
「坂の上の雲ミュージアム」に再々足を運ぶ私と
しましては、歴史を紡ぐミュージアムを背景に、
当社の重機を映していただいた事は、非常に感慨深い
ものがありました。
施行を担当する竹中工務店の職員さんが
インタビューに応じ「子供たちが本を通じて、
未来の事をしっかり考えて頂けるような建物にしたい」
とお話しされていました。
並ぶ本に、立ち入る空間。
まさに、未来を担う子供たちに、五感で感じる
学びの場になる事間違いなしです。
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子供のころ、学校の先生に読書を奨励されたのを
思い出します。
その頃は、面倒くさがりで遊びに夢中だった私は、
読書の「ど」もした記憶がありません。
ただ大人になり、今では先生が奨励されていた意味が
少しはわかるようになりました。
本に出合うとは遠い人に出会う事。
遠い人とは、自分の周りに無い事を教えてくれる人。
無い事を教わる事は、自身の知識が豊富になる事。
日々、私たちは自身の直感を頼りに物事を判断する
ことが多いと思います。
自身の経験のみを直感として判断することも
正解ですが、自身の経験以外の知識を与えてくれる
「本」というものにたくさん触れていれば、
その直感は、知識の総量により選択肢が増え、
導き出される最適解も変わってきます。
経験は、生きてゆく過程のみで、意図なく得られます。
遠い人に出会うには、意図して行動に移す必要があります。
読書は後者。
その場を与えてくれる「こども本の森」
安藤忠雄さんの思いに
「ひょっこり」ならぬ「ほっこり」です(^^)