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夏の終わり・・・秋の始まり
2024-09-02
秋の入り口とされる「立秋」もすぎ、いよいよ
秋の季節「秋分」にさしかかろうとする残暑の毎日。
まだまだ過ぎた日を思い返す余裕もない毎日ですが、
気付けば2024年も残すところ4か月。
少しずつ「夏」が遠のき「秋」の気配を感じつつ、
情緒を楽しむ季節が訪れようとしています。
私だけかもしれませんが、「春」の思い出は、
「夏」に振り返ってもそう遠く昔のことのように
感じませんが、「夏」の思い出は「秋」に
振り返ると、何故か遠く遠い昔のことのように
感じてしまいます。
そのように感じてしまう私の夏の思い出は、
「トトロの森」のような妻の実家に遊びに行き、
子供たちと川遊びを楽しみ、18歳になる娘が
私と一緒に、立派な堰堤の下で滝行の真似事を
つきあってくれたことに、まだまだ幼稚な娘で
いてくれる何かしらの喜びと、それを見てケタけた
笑う息子の将来に思いを馳せたことです。
2001年の夏にヒットした「ZOON」さんの
有名な楽曲、「君がくれたもの」の歌詞の中にある、
「…夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない…」
という名フレーズがあります。
実際は、夏の終わりのフレーズの前に
「「君」と夏の終わり」という二人称が入るので、
二人の過去の思い出と将来を綴った曲だろうと
思いますが、「夏の終わり・・・」この一節は、
夏が終わり秋を迎える頃、戻らぬ過去と、
まだ見ぬ将来の狭間で人が抱く未来への不安や葛藤
が浮かびます。
私たちは、季節をまたげば時間を消費しています。
時間を消費すれば年を重ねています。
年を重ねると、自身が思い描いた未来に
成るか成らぬか、現実を突きつけられます。
人それぞれ、年齢や境遇そして様々な事情
で変わってくる未来への道のりですが、
必ず誰しもに訪れる未来。
楽しく過ごす10分後。
充実できる明日。
そして健やかに暮らす
一月後・
一年後・・
十年後・・・
未来の定義は様々ですが、その時はやってきます。
そして、その「未来」は「現在」から派生します。
人の一生において残された時間同様、
人には限りのある未来ですが、やってきた
どの未来も満足いくと思えるように「今」を
大切にしなければならないと感じる夏の終わりです。
この時節にしか感じる事のない、
「夏の終わり~「立秋」秋の入り口~「秋分」訪れる秋」
には、私たちの一生にあたる
「過去~現在~未来」という情緒をあたえてくれます。