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こんな物までも
2022-02-15
先日、買い取りに関する折り込みチラシを見ていたところ、
驚きの買い取り商品を見つけました。
「建退共証紙」を買いますとの事。
建退共証紙とはどんなものかと述べさせて頂くと、
私共建設業の事業主が建設業退職金共済契約者となり、契約者証を金融機関に提示し、共済証紙として購入し建設業に従事している社員個人で登録した手帳に社員の勤務実績に対し貼付という形で蓄積させてゆく、福利厚生の一つである退職金の積み立てを行う制度です。
本制度は国が作ったものであり、現在の職場を途中退社しても個人の手帳は本人が持ちまわり、再就職先でこの制度を
取り入れている建設会社に勤務すれば、そのまま次の事業主が引き継いでくれる事により、建設業に従事した期間を退職金として国(共済機構)から受け取ることのできる
安心かつ考えられた退職金制度です。
その大事な制度のもととなる「建退共証紙」の買い取り販売。
制度上、毎月必要以上に証紙を購入する事業者も考えらず、まして福利厚生の面で購入する証紙を、売却損が出てまで売却する事業者も考えられず、また公的な証紙を本来購入すべき機関以外から購入する事業者もいるのかな?と様々な「はてな」がよぎりました。
ただ私自身には「はてな」でも、このビジネスに関わる人たちにとっては、私の「はてな」が「?」かもしれません。
供給者をつくり探し出し、思いつかないような需要を掘り起こし三方よしの形をつくるのは、商いの基本なのかもしれません。
商いは需要が大切ですが、そもそも供給するものがなければ
何も成り立ちません。
供給のされ方は様々であることは当然だと思います。
ただ、当社でも日々取り扱う「証紙」
事務員さんから、「○○さん手帳更新です」と報告を受ける
大切な社員さんの建設業退職金共済制度。
勤め先での「証紙」の貼付枚数は、その人が頑張った歴史そのもの。
そのような「建退共証紙」までもが商売のツールになるのかと思うと、見つけた時は複雑な気分でした。